一般社団法人 不動産終活支援機構は、11月13日に花巻東高等学校にて「不動産の基礎知識」を学べる授業を実施いたしました。高校生を対象とした不動産に特化した授業は、おそらく日本で初めての開催です。
一般社団法人 不動産終活支援機構(代表理事:齊藤 正志)は、11月13日に花巻東高等学校にて「不動産の基礎知識」を学べる授業を実施いたしました。高校生を対象とした不動産に特化した授業は、おそらく日本で初めての開催です。講師は、花巻東高等学校の卒業生であり、野球部OBでもある山田 隼弥氏が務めました。(2010年卒業)山田氏は当機構の会員で、不動産終活の啓蒙・啓発活動にも熱心に取り組まれる中で、この度母校で初めて教壇に立つこととなりました。この授業は、若い世代に不動産に関する基本的な知識を提供し、将来不動産で困る人を減らしたいという思いから、社会に出る前の時点で不動産教育の機会を創出することを目的とし、初めて開催いたしました。
講義の中では、不動産にまつわる基本的な用語の説明、将来住みたい家や一人暮らしをしたことをイメージしながら、不動産を所有したり借りたりした際の責任と注意事項を学びました。参加した生徒は、将来の自宅について想像しながら積極的にディスカッションをし、講義に臨んでいました。18歳で契約行為が可能になるなど法改正が進む中、参加者からは「初めて知った」「思っていたよりも不動産は複雑だった」などの意見が寄せられました。講師を務めた山田氏も「近い将来生活する上で必ず関わる分野なので、少しでも関心を持ってもらえたらうれしいです」と話していました。
【不動産教育を実施するに至った背景】
私たちは、日々不動産や相続のトラブルに接する中で、不動産に関する基本的な知識の欠如や倫理観の無さが、問題を招いている要因になっていると考えてます。不動産は多くの人々の生活に密接に関わる分野でありながら、学校教育ではあまり触れられていない領域です。成人年齢が下がり、不動産の契約行為も18歳から可能となりました。予期せぬトラブルに巻き込まれない為にも、基本的な不動産の知識、管理の方法など、実生活に役立つ内容を知ることが必要です。
【不動産終活とは関係ない!?】
いいえ、そんなことはありません。
空き家問題や未管理不動産はどうして発生するのでしょうか?さまざまな要因が複雑に絡んでいるのですが、一つに所有者責任の欠如が挙げられます。思えば、不動産について学んだことはあったでしょうか?大学の専門的な学科で初めて学ぶ方も多いのではないでしょうか。不動産や建築などの専門学科を学んでいない方は、おそらく学ぶ機会がないと思われます。しかしながら、「住まい」とはどんな人にも関係するものであり、実際に相続で揉めるケースの多くは不動産が起因となっています。株や証券、保険といった新たな教育が進む中、マネーリテラシーだけでなく「エステートリテラシー」として早い段階から伝えていく必要があります。
【今後の展望】
今回の花巻東高等学校での授業を第一歩とし、今後不動産教育の普及にも力を入れてまいります。また、不動産や終活に関する理解を深めることで、若い世代の将来の選択肢を広げ、より健全な資産形成を支援していくことを目指しています。
小・中・高校で、不動産教育の実施を検討されている方、また親子での研修などを実施されたい場合は、お気軽に当機構までご相談ください。
【事業実施団体】
一般社団法人 不動産終活支援機構
本部事務局 TEL.019-681-6125
〒020-0066 岩手県盛岡市上田1丁目10-20