金曜日, 11月 22, 2024
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インボイス制度開始で不動産会社の2/3以上が業務増加|不動産業界の対応状況調査(いえらぶGROUP)

不動産業界向けバーティカルSaaS「いえらぶCLOUD」を提供する株式会社いえらぶGROUP(本社:東京都新宿区、代表:岩名泰介、以下「いえらぶGROUP」)は、「インボイス制度の対応状況調査」を実施しました。不動産事業に従事する319名の調査結果を発表します。

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■調査サマリー

  1. インボイス制度開始で不動産会社の2/3以上が業務増加

  2. 業務量が変わらないと回答した会社は28.5%、開始前に想定した1.9倍!キーワードはクラウド利用

  3. インボイス制度を理解している会社は73.7%、9月から約1.3倍に

  4. T番号の取得割合は92.8%に!免税事業者も63.3%が課税事業者へ

1. インボイス制度開始で不動産会社の2/3以上が業務増加

課税事業者である不動産会社(※)のうち67.2%が「インボイス制度開始で業務が増えた」と回答しました。業種別に見ると、賃貸仲介会社78.6%、賃貸管理会社75.8%が「増えた」と回答している反面、売買仲介会社では59.4%にとどまっています。インボイス制度の開始により、請求書1件にかかる時間が増えており、相対的に請求書を扱う件数が多い賃貸仲介・賃貸管理会社の業務時間が増えている可能性が示唆されます。

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増えた理由として「書式や番号確認の手間」「書式の変更」「書類作成」などが挙げられています。

インボイス制度の対応で大変なことでは、「経費処理/書類作成業務の増加」が1位(44.5%)、「取引先・従業員に対するインボイス制度の周知」が2位(32.3%)、「担当者によるインボイス制度の理解」3位(30.1%)という結果です。業務時間の変化に関する質問では、1カ月当たり「1~5時間の増加」と回答した会社が38.4%で最も多くなりました。

2. 業務量が変わらないと回答した会社は28.5%、予想の1.9倍!キーワードはクラウド利用

不動産会社全体に対して業務量の変化を尋ねたところ、28.5%が「変わらない」と回答しました。9月に実施したアンケートでは「変わらない」と予想する回答が15.1%だったので、約1.9倍に増えています。

理由として「事前にシステムを導入済み」「クラウドシステムが対応しているため」などが挙げられており、クラウドシステムにより、インボイス制度に対応した会社が多いことが分かります。また、1~4名の会社に限ると39.0%が「変わらない」と回答しており、規模・取引量による差が見られます。

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3. インボイス制度を理解している会社は73.7%、9月から約1.3倍に

「インボイス制度を理解していますか?」との質問に対し、請求書の受領・発行の少なくとも一方の対応を「理解している」と回答した不動産会社は73.7%でした。特に賃貸管理会社での理解度が高く、81.2%が「理解している」と回答しました。

9月の調査時に「理解している」と回答した不動産会社は58.4%であり約1.3倍に、5月の調査時(41.2%)と比べると、約1.8倍に増えています。

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4. T番号の取得割合は92.6%に!免税事業者も70.1%が課税事業者へ

適格請求書発行事業者番号(以下、T番号)を取得済みかを尋ねたところ、課税事業者である不動産会社の92.6%が取得済みと回答しました。取得予定の割合を加えると95.6%です。また、免税事業者のうち70.1%がT番号を「取得済み」または「取得予定」であり、課税事業者へ転換する見込みです。中には「課税事業者へ転換したことにより受注が増えた」とのコメントもありました。

インボイス制度の狙いの一つである「益税の解消」が進むと見られます。

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■いえらぶGROUP 常務取締役 庭山健一 コメント

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不動産会社様においては、インボイスに関連する書類の処理が増えてきたことと存じます。今回の調査で2/3以上の不動産会社様の業務が増えたことが分かりました。一方、業務が増えていない会社はクラウドシステムを利用している会社が多く「事前準備を進めていたため業務量がほぼ変わっていない」という回答も寄せられました。

弊社でも「いえらぶCLOUD」のインボイス制度対応のアップデートに加えて、不動産会社様向けの対応マニュアルを用意しており、ご好評いただいております。

マニュアルはお取引のない不動産会社様にも公開しています。ひな形の確認や、免税事業者との取引においての確認に役立てていただけますと幸いです。

▽「不動産会社向けインボイス制度対応マニュアル」ダウンロードはこちら

https://ielove-cloud.jp/downloads/invoice/

■調査概要

調査期間:2023年11月1日(水)~11月12日(日)

調査機関:自社調査

調査対象:「いえらぶCLOUD」を利用している不動産会社の従業員など

有効回答:319件

調査手法:インターネット調査
詳細データhttps://ielove-cloud.jp/blog/entry-04751/

▽本リリースに関する問い合わせ

https://ielove-cloud.jp/news/entry-674#mail

■「いえらぶCLOUD」のインボイス制度の対応状況について

不動産業界に特化したバーティカルSaaS「いえらぶCLOUD」では、下記の項目に対応しています。

  1. 家主や関係業者の「適格請求書発行事業者番号(T番号)」の登録

  2. 請求書の帳票出力処理にて、既存の帳票に追加する形で適格請求書を出力

  3. インボイス制度に対応した帳票ひな形を提供

今後とも、毎週のアップデートを通じ、法改正・新制度にいち早く対応してまいります。

サービスサイトhttps://ielove-cloud.jp/service/kanri/

■いえらぶGROUPについて

いえらぶGROUPは「ITの力を使って不動産会社の業務を効率化する」「誰もが快適に住まいを探せる環境をつくる」を使命に、2008年に誕生した不動産テック企業です。不動産業界向けバーティカルSaaS「いえらぶCLOUD」「いえらぶBB」は全国25,000社以上で利用されています。

SaaSの提供だけでなく、グループ各社を通じてSNSマーケティングや賃貸管理業務・駐車場運営管理の代行など、幅広く不動産業界を支援しています。また、利益相反の観点からも、宅地建物取引業者の登録・不動産取引業に参入する予定はございません。

会社名:株式会社いえらぶGROUP

代表者:岩名泰介

設立 :2008年1月

資本金:3,825万円

所在地:東京都新宿区西新宿 2-6-1 新宿住友ビル24F

コーポレートサイトhttps://www.ielove-group.jp/

不動産事業者向けサービス紹介サイトhttps://ielove-cloud.jp/

※ 「あなたの会社は免税事業者ですか?」(免税事業者とは、消費税の課税期間に係る基準期間において、課税売上高が1,000万円に満たない事業者を指します。)の問いに「課税事業者である」と答えた不動産会社

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