豊かな外部空間と植栽により形成された優れた住空間が、戸建住宅街と調和するワンルーム型集合住宅プロジェクトとして評価
不動産の売買・開発事業を展開する株式会社ジェクトワン(本社:東京都渋谷区、代表取締役:大河幹男)は、東京都武蔵野市吉祥寺の集合住宅「NOZOMIO 吉祥寺」において、公益財団法人日本デザイン振興会主催「2023年度グッドデザイン賞」を受賞しました。当社としては、2年連続での「グッドデザイン賞」受賞です。
■受賞建築「NOZOMIO 吉祥寺」
【概要】
吉祥寺駅から少し離れた緑豊かな戸建て住宅街に計画したワンルーム型集合住宅。街との境界に空間を創出できるよう建物をひだ状に折れ曲った輪郭にし、余剰空間には植栽が彩る庭を配しました。敷地を巡る植栽、大開口による開放感と立体的雁行による内包感、使途の変移に呼応する住空間、多角的バランスの取れた建築は、快適な生活拠点を生み出しています。
【デザインのポイント】
1. 植栽と建築が等価となるよう、ひだのように折れ曲がる有機的建築とし、エコ・コンシャスな暮らしを創出
2. 平面的雁行により住戸へ複数の採光・通風を確保し、立体的雁行により緑陰のようなインナーテラスを配置
3. 建物の輪郭により形作られた住戸は、多様な角地を持ち、住まい手の使途の変移に柔軟に呼応する空間を演出
【建物概要】
名称:NOZOMIO 吉祥寺
所在地:東京都武蔵野市吉祥寺東町2-42-25
構造規模:鉄筋コンクリート 地上4階建 28戸
延床面積:954.29㎡
施工:鈴与三和建物株式会社
設計・監理:合同会社KADA、合同会社Dugout
植栽監修:株式会社woodsmart
■審査委員による評価コメント
ワンルーム型集合住宅でありながら、豊かな外部空間と植栽が設けられており、住空間として優れた環境が形成できている点は高く評価できる。 雁行型の平面計画を採用することで街との距離を確保し、外部空間が街と住まいの緩衝帯として機能していること、1階床レベルを600mm下げたことで歩行者と住人の視線をずらし、無理なく開放的な住戸が実現できたことなど、これら設計上の様々な工夫が、住まいの豊かさにつながっており、設計者のきめ細やかな配慮が感じられる建築である。 戸建て住宅街における若年単身者向けワンルーム集合住宅は、ともすれば近隣から疎まれる存在になりがちであるが、この集合住宅であれば、近隣とより良い関係性が築いていけるのではないかと思う。豊かな植栽や外部空間が今後もより良い状態で維持されることを期待したい。
■グッドデザイン賞とは
1957 年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「G マーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
グッドデザイン賞ホームページ:https://www.g-mark.org/
■株式会社ジェクトワン
所在地:東京都渋谷区渋谷1-7-7 住友不動産青山通ビル13F
設立:2009年1月28日
代表取締役:大河 幹男
資本金:1億円(2023年3月時点)
事業内容:総合不動産開発事業(住宅、ビル、商業、ホテル)、リノベーション事業、賃貸管理事業、空き家事業
ホームページ:https://jectone.jp/