東京ガス都市生活研究所は本日、都市生活レポート『30代ファミリーのライフスタイル変化~コロナ禍で変わるニーズと世代特徴・環境意識~』を発行しました。
同研究所は、30代ファミリーに焦点を当て、コロナ禍を経た現在の生活意識・実態を調査しました。現在の30代は家庭科の男女共修が始まった世代であり、上の世代とは異なる価値観を持っています。本レポートでは、その世代のニーズや特徴・環境意識をご紹介します。
https://www.toshiken.com/report/life65.html
◆30代ファミリーにとって、コロナ禍の暮らし変化には良い面も
30代ファミリーは、コロナ禍で「柔軟な生き方が可能になった」「コロナ禍を言い訳に自分にとって都合が良い生活がしやすくなった」と感じている人が多いことがわかりました。レジャー費や付き合い費が減ったことなどから、家計に余裕が生まれるという変化も、他世代より多く見られるようです。人付き合いの面でも、飲み会や義務的な付き合いが減ったことを良かったと捉えています。このように30代ファミリーはコロナ禍での暮らしの変化をポジティブに受け止めている面があることがわかりました。
◆住まいには部屋数や広さを求めるように
コロナ禍の影響でリモートワークが増加し、「住む場所の選択肢が広がった」と感じられる一方で、仕事のために部屋数が足りないと感じる人も多くいました。部屋数や全体的な広さを求める傾向は、上の年代よりも30代ファミリーで強くなっています。住まい選びも、「部屋数の多さ」がこれまでよりも重視されています。
◆家族や子どもの体験・経験が減ったことに、不満と不安
コロナ禍による暮らしの変化がポジティブに受け止められる一方で、30代ファミリーにとって不満となっていたのは「家族の体験・思い出が減ったこと」です。子どもの経験・体験が足りないことに不安を感じており、お金をかけてでも経験・体験を増やしたい気持ちがあることがわかります。
◆東京ガス都市生活研究所について
東京ガス都市生活研究所は、1986年7月に設立されました。
社会の変化や都市に暮らす生活者についての多面的な調査・分析をもとに、将来のライフスタイルやニーズを予測し、生活者のより良い暮らしのためのさまざまな提言を行っています。
〈30代ファミリー定量調査〉 調査時期:2022年11月・調査方法:インターネット調査・調査対象:一都三県在住30-50代既婚男女2400人