パートナー型飲食店舗開発RaaSで不動産価値の向上
飲食区画のDXを支援する株式会社favy(代表取締役社長:髙梨 巧、本社:東京都新宿区、以下favy)は、阪急阪神ホールディングス株式会社、ケネディクス株式会社、サンブリッジグループファウンダー兼 CEO アレン・マイナー氏などの個人投資家より、3億円の資金調達を実施いたしました。
favyは、2015年に創業して以来、店舗経営のサポートや飲食店舗のDX化を推進し、店舗経営の効率化や改善、顧客体験の向上を実現する取り組みを行ってまいりました。
この度、favyが展開している「RaaS」事業や「SaaS」事業に共感いただき、資金調達をする運びとなりました。今回調達した資金は、主にシステム開発費用や人材採用に充てる予定です。
- favyの「RaaS」事業とは
RaaSは、レストラン・アズ・ア・サービスというfavyが作った造語です。飲食店経営をサービス型で実施できる、パートナー型飲食店舗開発サービスです。飲食店区画/物件の価値創出を目指し、飲食店舗の立ち上げからデザイン設計、施工、テナントのリーシング、システム提供や運営などをワンストップで提供しています。
favyは2018年より「シェア型レストラン」を、自社の飲食直営店舗のノウハウや、サブスクリプションの顧客管理によるデータドリブンでの知見をもとに運営。店舗のDX化支援を行ってまいりました。
また、2021年からは、鹿児島、仙台、大分、宮崎にある倒産してしまった「横丁」形式の飲食区画を、シェア型レストラン形式へとフォーマットを変更し、価値向上と再始動の支援を行わせていただいています。
現在、首都圏エリアや関西エリアの複数の商業施設で飲食区画の開発に着手しており、レストラン形式や横丁形式のシェア型レストランをオープン予定です。
サービスサイト:https://favy.co.jp/raas_bpo
- favyの「SaaS」事業とは
favyは、飲食店DXのためのサブスクリプションシステムや、モバイルオーダーシステムを開発・提供しています。
本システムをご利用いただくことによって、お客さまのデータを取得することができ、実店舗における見込み客、来店客の計測、分析、改善が可能となります。このシステムで取得する注文データを利用して、ユーザーの状況に応じた最適な広告配信を実現し、企業さまの来店CPA最適化、CV拡大の改善に貢献します。お客さま一人ひとりの趣向や属性、過去の行動ログをもとに、誰でもより良い顧客体験を提供できるようになります。
多くの不動産デベロッパーさまや電鉄事業社さまにも横断型の機能を採択いただいており、2023年3月現在のfavyのSaaSシステム導入店舗は、3,500店舗を突破しています。
今後は、1stpartyデータを利用した顧客管理システムとOMO型のリターゲティング広告を不動産デベロッパーさまへ提供していく予定です。
- 各投資家からのコメント
阪急阪神ホールディングス株式会社
グループ開発室長 奥田 雅英(おくだ まさひで)さま
当社グループでは、「HH cross ID」を活用し、さまざまなサービスを提案していきたいと考えております。favy社は、商業施設等における先進的な各種サービスの提供や、シェア型レストランというユニークな業態の飲食店の企画・運営など、独自の強みを発揮して成長を遂げており、デジタルマーケティングに関する知見が豊富な企業です。今後は、当社グループのさまざまな事業領域で同社と協業を進め、お客様の利便性の向上や新たなサービスの提供等に取り組んでまいります。
ケネディクス株式会社
新規事業室長(当時) 佐伯 俊輔(さえき しゅんすけ)さま
COVID-19の影響で、行動変容がおき商業施設等における飲食区画のスペースの在り方にも変化が求められていると感じています。当社は、不動産アセットマネジャーとして、favyのシステムと「シェア型レストラン」が物件価値を最大化するための有効なソリューションになり得る、そう確信しました。「シェア型レストラン」に蓄積されたデータを使った物件価値の向上、ならびに日本全国への拡大・発展につながることを期待しています。
サンブリッジグループ
ファウンダー兼 CEO アレン・マイナー氏
私自身、日本の飲食市場が活性化することに興味があります。favyさんの不動産とSaaSシステム、さらに食という分野をかけ合わせている事業に興味を持ちました。若手飲食人が起業やチャレンジできるシェア型レストランという場所で、大きな成果がでていくことを期待しています。また、自分が持っているSaaS事業の知見も沢山提供してまいりたいと考えています。
株式会社favy
顧問(元サンブリッジCEO) 小野 裕之(おの ひろゆき)氏
「飲食店が簡単に潰れない世界を創る」というビジョンを掲げたfavyとの出会いは、皮肉にも飲食業界がコロナ禍で大打撃を受けている真っ只中でした。
飲食業界を支える側のfavyにとっても正念場だったかと思いますが、サブスク(デジタル)活用とシェア型レストランという新しい付加価値の提供によって、それらを乗り超えて来られたとの認識です。現在私も顧問の立場で、この先favyがこの業界のリーダーとして大きく飛躍できるように尽力したいと考えております。
- 株式会社favy 代表取締役社長 髙梨巧のコメント
私がデジタルの力で店舗を変える世界を目指しはじめて、もうすぐ9年が経とうとしています。favyを創業して以来、飲食実店舗やシェア型レストランの運営、サブスクツールやモバイルオーダーなどのSaaSを開発・提供、メディア運営など数々のチャレンジを行ってきました。ようやく蓄えてきた知見とプロダクトを統合して提供できるタイミングがきたと、わくわくする想いでいっぱいです。我々が掲げているミッション「飲食店が潰れない世界を創る」を目標に、飲食店だけではなく小売店なども含めた店舗のデジタル化を更に推進させると同時に、次世代の飲食物件の賃貸方式の1つとして、コワーキングスペースのようなサービス型の店舗契約モデルを広め、デジタルの力で世界を変える未来を目指してまいります。
会社概要
会社名:株式会社favy
代表者:代表取締役社長 髙梨巧
本社所在地:東京都新宿区西新宿6-16-6 新宿タツミビル 7F
設立日:2015年7月1日
事業内容:店舗DXのためのSaaSの開発・提供、RaaS事業、シェア型レストランの運営など
HP:https://favy.co.jp/