不動産ビッグデータとAI等のテクノロジーを活用し、不動産マーケティングプラットフォームを提供する株式会社マーキュリー(本社:東京都新宿区 代表取締役CEO:陣 隆浩、証券コード5025、以下「当社」)は、独自視点で業界の動向を発信しております。
新築マンションの価格高騰が続く首都圏において、東京都心部の動向が市場全体を大きく左右しています。特に麻布、赤坂、青山エリアは、高級住宅地としてのブランドを確立してきました。
実際にどのエリアが最も高価格なのか。今回は、新築マンションの分譲価格を軸に、東京都心の高級住宅街を新築マンションの分譲価格の視点で分析しました。
高級住宅街の分譲マンションは、いつの時代もその時代の相場の中で突出して高い価格で分譲されているという前提のもと、当社がデータを保有している1995年以降に東京23区で供給されたマンションの分譲価格が、そのマンションが供給された年の東京23区の平均価格に対してどれ位高かったかを住戸ごとに計算、その数値のアドレス(町名単位)別平均を価格指数としてまとめ、価格指数が高い順にランキングにしました。
例えば価格指数が2だったとすると、新築分譲当時の東京23区の平均価格に対し2倍の価格で供給されていることになります。
■高級住宅街ランキング


■港区が最多
上のランキングの、ランキング上位50アドレスを行政区別に見ると、港区が最多の16アドレス、次いで千代田区が14アドレス、渋谷区が13アドレスで、この3区で上位50アドレス中43アドレスを占める結果となりました。
■港区は麻布アドレス、千代田区は番町アドレスが上位に
アドレス別で1位は港区の「麻布永坂町」で、23区の平均価格との差が3.97倍でした。この他にも「麻布」と名の付くアドレスが50位以内に「元麻布」「麻布台」「麻布狸穴町」「西麻布」「南麻布」の5アドレスが名を連ねるなど、3A地区の一角である「麻布」が上位に名を連ねています。
また、江戸城を警護していた大番組に由来する千代田区の「番町」アドレスも上位10位までに「一番町」「六番町」「三番町」「四番町」の4アドレスが入り、上位50位までには「一番町」から「六番町」までの全てのアドレスがランクインしています。
ランキング上位の価格指数をみると、4位の「一番町」までが(23区の平均価格の)3倍、21位の「麻布台」までが2倍以上でという結果になりました。
■誰もが思う高級住宅街が上位に
今回の調査では高級住宅街度合いを価格指数という方法でランキングにしましたが、結果、誰もが思う高級住宅街が名を連ねる結果となりました。中でも上位は古くから高級住宅地として有名な由緒あるアドレスが多くを占めました。
また今回は高級住宅街度合いを数値化することを調査の目的としたため、供給された年の影響が少ないよう、1995年分譲物件以降という長期間の対象期間としましたが、直近に分譲された物件では、首都圏の平均価格に対しての価格指数も拡大傾向にありますので、今後は今まで以上に一般的な物件と高級物件との格差は開いていくと考えられます。
・Realnetマンションサマリの新築マンションデータを基に算出
・東京23区で1995年1月から2025年3月末に新築分譲した新築分譲マンションの住戸が対象。
・投資用のワンルームマンションは除く
【マーキュリーについて】
当社は、1991年の創業以来「不動産ビッグデータ」を武器に、事業を展開してきました。
「Big Data × Technology で不動産の未来は私たちが動かす。」をビジョンとして掲げ、近年は従来のビッグデータに、AI等のテクノロジーを用いて不動産マーケティングプラットフォームを提供しております。
これからも高品質なサービスを提供し続けることで、更なる顧客満足と事業の拡大を目指します。そして不動産ビジネスに関わるあらゆるステークホルダーの最良の選択の為に「確信」を届けてまいります。
【会社概要】
会社名:株式会社マーキュリー
所在地:東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル42階
代表取締役:陣 隆浩
設立年月:1991年5月