2026年度の太陽光設置義務化を追い風に、次世代軽量パネルの設置候補地抽出にも対応予定
株式会社Penetrator(本社:東京都文京区、代表取締役CEO:阿久津 岳生、以下「Penetrator」)は、宇宙から用地仕入れの常識を変えるオフマーケット探索AI『WHERE』において、AIによる太陽光パネルの検知機能を新たに実装し、検知精度99%(社内検証)を達成したことをお知らせします。これは、日本政府が2026年度から導入を義務付ける「工場・店舗等への屋根置き太陽光設置目標」に対応する先進的なソリューションであり、全国1.2万事業者における太陽光パネル導入の意思決定を加速させるインフラとなります。

さらに今後は、古屋探索AIや建築年データとの連携を通じて、軽量な次世代太陽電池(例:ペロブスカイト太陽電池)などの設置候補箇所の抽出にも対応していく予定です。
精度99%、実用レベルのパネル検知へ
独自AIによる衛星画像解析で、建物単位の太陽光パネル設置状況を高精度に判定。都市部から郊外まで、幅広い地域に対して一律の判定ロジックを適用可能で、以下のような社内検証結果が得られています。
検知精度(正答率):99.2%(都内住宅地:対象建物500件中、誤判定4件)
対応エリア:全国(全市区町村レベル対応)
従来、地図や航空写真を目視確認していた営業・調査業務に対し、『WHERE』のUI上で一目で「どの建物にパネルがあるか」が分かるため、営業工数の大幅な削減とリスト作成精度の向上が可能です。
※UIイメージは下部に掲載。実際の画面で、建物ごとにピンが表示され、即座にターゲットを抽出できます。

太陽光発電関連事業者の営業活動を広域支援
『WHERE』はこれまで、土地や建物の所有者情報の可視化を軸に、不動産仕入れや管理領域を支援してきました。今回新たに追加された「太陽光パネル検知」機能により、以下のようなユースケースに対応可能となります。
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太陽光パネルメンテナンス事業者:既設パネルの位置把握による効率的な営業リスト作成
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蓄電池設置事業者:太陽光併設ニーズの高いエリア抽出
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インフラ / 電力関連企業:設備導入済エリアや未設置エリアの俯瞰的分析
AIによる衛星画像解析を通じて、建物単位での設置状況を自動で判断できるため、従来の訪問調査に頼らずに網羅的な営業展開が可能となります。
今後の展望:軽量パネル設置箇所の抽出へ
経済産業省は、エネルギー多消費型施設を対象に、2026年度から屋根置き太陽光の設置目標の策定を義務化。特に「軽量・柔軟なペロブスカイト太陽電池」の導入が有力視されており、建物の利活用が急務です。この政策転換により、「屋根上スペースをどう利活用するか」が全産業に問われる新時代が到来しました。
Penetratorでは、今後以下の要素との連携/新規開発を予定しています。
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古屋探索AI:老朽建物の可視化
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建築年情報:構造耐性/屋根強度の判断材料に
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所有者データベース:設置提案に必要なアプローチ先情報
これにより、次世代太陽光パネルの社会実装を不動産情報から支援し、カーボンニュートラル社会の基盤整備にも寄与していきます。
セミナー開催のご案内
今回のアップデートに関連し、太陽光関連事業者向けの活用セミナーを以下日程にて開催予定です。興味のある方はぜひご参加ください。
セッション概要
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対象:太陽光パネル関連営業/蓄電池提案/再エネ設備拡販などを行う法人さま
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形式:オンライン(Google Meet / Zoom)
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時間:30分程度
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参加費:無料
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定員:なし
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受付期間:2025年7月16日まで
セッション内容
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2025年の太陽光関連トレンドとマーケットの変化
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成果につながる営業アプローチとは?
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オフマーケット探索AI『WHERE』導入で変わる営業フロー
株式会社Penetratorについて
株式会社Penetratorは、「宇宙から地球の不動産市場を変える」というビジョンを掲げる、JAXA発のスタートアップ企業です。創業者の阿久津は、これまでに8社の不動産関連企業を起業・経営してきました。さらなる挑戦として、JAXA宇宙科学研究所内の総合研究大学院大学にて宇宙技術の研究に取り組み、衛星データとAIを活用したオフマーケット探索AI『WHERE』を開発。現在は、行政・民間を問わず多様な業種との連携を広げています。
会社名:株式会社Penetrator
本店所在地:東京都文京区向丘2-3-10
代表者:阿久津 岳生(あくつ たけお)
会社設立:2022年2月
事業内容:オフマーケット探索AI『WHERE』の開発・販売、宇宙探査機の製造
企業サイト:https://pntwhere.com