国土交通省主催アワードでのダブル受賞を達成
2025年5月30日、株式会社みんなのまちづくり(本社:東京都渋谷区、代表取締役:伊藤洋平)は、長野県佐久市で取り組む移住者専用住宅「ホシノマチ団地」が、国土交通省主催の「第4回まちづくりアワード(実績部門)」特別賞を受賞しました。
本受賞は、2025年5月9日に受賞した地域価値を共創する不動産業アワード(不動産・建設経済局長賞)の優秀賞に続くダブル受賞となりました。
ホシノマチ団地の事業が、国土交通省の不動産・建設経済局からだけでなく、都市局、住宅局からも高い評価を得ることとなりました。
【社会的背景】
住宅団地は高度経済成長期(1955年~1973年)にかけて大量に供給されました。
全都道府県に約3,000団地が所在し、三大都市圏に概ね半数が立地(面積ベース)となっています。
多くの団地で、住民の高齢化が進行し、空き家等の発生の懸念されています。
また、同時期に一斉に子育て世帯等が入居した結果、入居開始から30年以上経過した住宅団地では、今後、高齢化率が高い住宅団地が急激に増加する見込みとなっています。
(参考:国土交通省 「住宅団地再生」連絡会議 第8回連絡会議(令和6年10月15日) 会議資料1)

【事業概要】
ホシノマチ団地(長野県佐久市臼田地区生涯活躍のまち事業)は、移住者と地域住民が共に活躍できる場を創出するものです。
2018年からスタートしたこのプロジェクトは、移住後も充実した活動を行うために、365日スタッフが常駐し、コワーキングスペースの提供やコミュニティの場を提供することで、移住者が互いに支え合う地域社会を形成しています。
具体的には、住民自らが主体となり、スキルを活かした活動を通じて地域に貢献する好循環を生み出しています。
また、移住者が活躍する様子を見て、新たな移住者が訪れるという好循環が生まれ、ホシノマチ団地への入居待機者が増加しています。
そのため、ホシノマチ団地に入居できない方に対し、空き家をリノベーションして提供するなど、地域課題に貢献しています。

【ダブル受賞の概要と評価ポイント】
◉ まちづくりアワード
〈評価の主軸:都市の種々の課題解決や、地域における良好な環境の創造、地域の価値の維持・向上などを実現している先導的な取組における先導性、先進性・独自性、公益性、多様性、継続性、効果〉
受賞理由
移住者に焦点を充てた新たな視点からの価値の創造やコミュニティの形成を図っており、移住者が地域の担い手となって好循環を生み出していることや、公的資金に頼らない運営を実現していることなどから、先進性・独自性、継続性、効果に優れた取組であると評価されました。
参考:まちづくりアワードWEB
◉ 地域価値を共創する不動産業アワード
〈評価の主軸:地域の関係者と連携し、不動産を活用して、地域において新たな価値を創造する活動における、先進性、共創性、地域活性化〉
受賞理由
物理的には耐久性の高いRC造建築物ながら、人口減少や財政悪化を背景として新規の入居者が途絶えていた公的住宅を活動拠点として位置付け、地域の自然環境や多様な人間の連携を生み出しています。新規入居は移住者限定としつつ、移住者を総合的に支援する試みはユニークで、横展開の可能性も大きいと高く評価されました。
【関係者コメント】

ホシノマチ団地の事業は、5年以上にわたって新規の入居者がいなかった公営住宅が舞台です。
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入居者は移住者限定であること
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自治体の補助金に頼ることなく、リノベーションを行ったこと
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自治体から運営費ももらうことなく、自立した運営ができていること
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入居者(移住者)が主体となった取り組みが行われていること
といった形で入居希望の待機者が出る団地にしたことが特徴だと考えています。
公営住宅で入居者が集まらずに空室が続いている自治体は全国的にも多いのではないかと考えています。
そのような課題解決にきっかけになれば幸いです。
本事業には、プロボノメンバーに関わっていただき続けており、この場をお借りして感謝申し上げます。

【会社概要】
人口減少という社会課題を解決することを通して、市民が主体となったまちづくりの推進を行います。税金を無駄にしない官民連携の新たな形での持続可能なまちづくりを実現します。
会社名:株式会社みんなのまちづくり
所在地:東京都渋谷区本町4丁目43番地-5
設立:2016年4月14日
代表者:代表取締役 伊藤洋平
株式会社みんなのまちづくり WEB:https://minmachi.co.jp/
ホシノマチ団地 WEB:https://hoshinomachi.jp