石川県を中心に首都圏(東京都・埼玉県)でも不動産事業を展開する、株式会社クラスコ(本社:石川県金沢市、代表取締役:小村典弘)は、2025年4月26日(土)に、石川県内の不動産オーナーを対象に「繁忙期明け 賃貸市況&家賃アップ徹底解説セミナー」を開催しました。
物価上昇、原状回復費の高騰、そして震災による需要構造の変化──
石川県の不動産市場は今、大きな転換期を迎えています。一方で、経費は上がるのに家賃は上げられない。価格転嫁ができず、収益性が悪化する賃貸経営が多く見られるようになっています。こうした状況に対し、株式会社クラスコは、「選ばれる物件を最小コストでつくる」という独自の家賃アップ戦略を展開。ポータルサイトや独自の市場データなどから需要のある立地と間取りを見極め、家賃査定やWEBプロモーション、デザイン制作などにAIを活用し、物件価値を最大化し、家賃アップと稼働率UPの両立を実現しています。
今回開催された『繁忙期明け 市況&家賃アップ徹底解説セミナー』では、その全ノウハウと成果を余すところなく公開。今後の賃貸経営を左右するヒントを求め、石川県内外から多くの不動産オーナーが詰めかけました。

■ 賃貸市場の動向を解説|16年間継続して不動産オーナーへ市場の動きを共有
クラスコでは、不動産オーナーへ向けて最新の賃貸経営の情報共有を目的とし、総開催数330回を超えるセミナー等を1989年より36年間にわたり定期的に開催しております。
毎年4月の繁忙期明けに賃貸市場の動向と、マーケットに対応したオーナーに知ってほしい対応策などを具体的に解説するセミナーとして2009年より毎年開催しており、今年で16年目になりました。

■ 市況は“厳冬”から“分岐点”へ――激化する石川の賃貸市場のいま
冒頭では、クラスコホールディングス専務取締役の清水秀晴が登壇。最新のポータルサイトの掲載データをもとに、石川県の賃貸物件掲載数の推移や、平均掲載賃料、タイプ別にどのような価格帯の反響が多いか、求められている設備は、など石川県の賃貸市場の状況を具体的なデータ示して解説。特に金沢市では全体の掲載数が2023年比で78%減(13.3万件→2.9万件)という衝撃的なデータを示し、聴衆の関心を引きつけました。

■ 市況は“厳冬”から“分岐点”へ―激化する石川の賃貸市場のいま
「今、オーナー様に求められているのは“賃料を下げて埋める”のではなく、“選ばれる物件に整えて価値を上げる”という発想です」と清水は強調。「AIによる賃料査定の精度向上と、反響データの可視化により、”どのエリアでいくら上げられるか”の判断が精緻になりつつあります」と、データと現場感覚を掛け合わせた“家賃アップ可能エリアマップ(A~Dランク)”を独自に構築し、「A=家賃アップ可能」「D=家賃下降エリア」という地域戦略を紹介しました。




● 実質30,300円アップの成功事例を解説―家賃アップ10の施策を公開
続いて、クラスコの法人課および各賃貸店舗の店長陣が登壇し、家賃アップを実現した計886件の実例をもとに、成果のあった施策を発表しました。


(一部抜粋)
① 原状回復+αで、最大18,000円・39%UP(実例:金沢市1LDK物件)
築年数30年以上の1LDK物件に対し、原状回復+照明・クロス・床のバリューアップ。原状回復での賃料上昇は平均4,000〜5,000円程度をを実現。
② 契約更新時に「相場家賃」への見直し実施(実例:500円〜3,000円UP)
更新のタイミングで「人気設備あり」「周辺相場改定」などを根拠に相場の家賃に交渉し、市場価格と最大15,000円のギャップの解消の実績も。インフレ時代のオーナーの収益悪化を防ぐ施策です。
③カスタマー向け“GO”ブランド認知度向上!反響・集客・成約数130%!
クラスコグループでは、石川、東京、埼玉のグループ会社が、企業ビジョンGOFUN(FAN)を実現するためにサービスの品質アップを目指し、カスタマー向けの統一ブランド『GO』を2024.12にスタート。「GO」はブランドの認知度を向上させ、全国規模でお客様との直接的な接点を増やし、多くの方々に「楽しさ」と「価値」をお届けするため、地域密着型の強みを活かしつつ、全国的な信頼と認知を高めていく取り組みで、この取り組みの成果で反響・集客・賃貸の成約が大幅にUPしました。
※2024.12 「GO」ブランドのプレスリリースはこちら
④ WEB戦略で反響1.5倍
人の技術に左右されず、誰でも簡単に高品質の写真や360°ヴァーチャルが撮影できる「AIアプリ」「バーチャルステージング」など、写真にステージングを施す技術で“反響率1.5倍へ。
⑤ リノベーション× AIデザイン:1K→1LDKへの間取り変更で実質30,300円UP
築古物件でも「広さ」と「AIを活用したデザイン」で差別化し、短期間での成約に成功。
実際に家賃37,000円の部屋が65,500円と77%UPした事例もあり、木造、軽量鉄骨、鉄骨造、RC造など、物件の間取りや構造を問わず高収益化を実現しました。
※賃貸リノベーションの取り組みと成果を配信したプレスリリースはこちら
その他、5つのノウハウとともに家賃アップ成功事例を紹介
● セミナー後の事例展示スペースでは、即相談の行列も
セミナー会場には、物件の価値アップや空室改善のために使用している、賃貸経営に役立つ最新の部材や設備を展示するとともに、それらを活用した改善事例や効果について詳しく解説しました。実際の施工モデルパネルや家賃アップ提案セット、写真比較展示などを実物展示し、多くのオーナー様がスタッフに個別で相談する姿が見られました。また、オーナー同士の交流も生まれ、「今回のクラスコセミナーに参加してよかった」という声を多くいただきました。

● セミナー終了後には懇親会も開催し、クラスコスタッフやオーナー同士での交流も
セミナー終了後には、オーナーとのつながりを深めるための懇親会も実施。懇親会では、店舗ごとのスタッフ紹介など、スタッフとオーナーが直接交流し信頼関係を深め、オーナー同士が情報交換や意見を交わし、ネットワークを築く場として大変好評をいただきました。

■ 参加した不動産オーナーの感想

「家賃を上げることに不安があったが、試してみたい」
「市場の変化をデータで見られて納得した」
「具体的な費用や利回り、部材が紹介されていて、投資判断の材料になった」
「リノベーション費用が回収できる試算がみられて納得した」
「法人成約の強みと信頼感が伝わった。次はお願いしたい」
といった、セミナーの納得感とこれからの賃貸経営における期待など、前向きな声が多数寄せられました。
■ 社会的意義と今後の展望
「日本全国の不動産市場が供給過多・人口減少による空室増に直面するなか、“家賃を上げながら満室を目指す”という発想は、業界全体の未来に大きなヒントを与える取り組みであり、日本の地方都市においても、「価値」を上げられる。さらにAIを活用した様々な取り組みも成果が出てきており、より精度の高い戦略的賃貸経営支援に取り組んでまいります。」専務の清水は語ります。
また、空室対策・不動産価値向上・外国人対応などの取り組みは、自治体の人口維持施策や国のインバウンド政策とも重なり、社会的意義の高い先進的な地域経営モデルとして、新たな道筋を提示するものです。
■ 開催概要
セミナー:石川県賃貸市場動向&家賃アップ徹底解説セミナー
日時:2025年4月26日(土)
会場:ホテル金沢(石川県金沢市堀川新町1番1号)
対象:石川県内に賃貸物件を所有する不動産オーナー
〈会社概要〉
会社名:株式会社クラスコ
代表者:代表取締役社長 小村 典弘
所在地:金沢本社 〒920-0024 石川県金沢市西念4-24-21 TEL 076-222-1111 FAX 076-264-9156
東京オフィス 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-16-11 フォーキャスト西新宿5F TEL 03-6833-5500 FAX 03-6675-9004
事業内容:不動産の売買、賃貸借、管理、修理及び仲介 建売住宅の建築、販売及び宅地の造成販売など