不動産の情報提供メディア「イエコン」を運営している株式会社クランピーリアルエステート(本社:東京都中央区築地、代表取締役社長:大江 剛 / 寺田 真吾)は、空き家を購入した経験のある全国の男女544人を対象に空き家を購入して苦労したことや良かったことについてのアンケート調査を実施いたしました。調査の結果、9割の人が空き家の購入に満足している一方で、思ったよりも老朽化していたと後悔している人もいるとわかりました。
※当調査のデータを引用・転載する場合には、「出典:イエコン(株式会社Clamppy)」と、URL(https://iekon.jp/column/vacant-house/32838)をご記載いただきますよう、お願いいたします。
空き家を購入しようと思った理由1位は「新築よりもお金がかからないと思った」
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空き家を購入しようと思った理由について聞いた質問の結果は、以下のような順位となりました。
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新築よりもお金がかからないと思ったから
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理想の立地に空き家があったから
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新築住宅にこだわりがなかったから
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分譲で決まった間取りに住むより、好みにリフォームしたかったから
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なるべく早く引っ越したかったから
新築は高いというイメージを持つ人は多く、4割の人が新築よりも中古住宅の方がお金がかからないと考えています。
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新築は高くて手が出なかったので空き家を購入(40代男性)
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新築は高すぎて、不安定な時代に購入できない(40代男性)
新築にはとても手が出ないと断念する人や、先々のことを考えると新築を購入することはできないと判断した人の意見が多くありました。
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中々空きが出ない場所だったので、建物よりも場所を優先して決めました(40代男性)
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普段よく利用するショッピングモールが近くにある場所で購入したいと思っていたが、新築だと少し距離のある場所の物件が多かったので、状態次第では中古でも構わないと思っていたから。(40代男性)
家を購入する際の条件として、立地が大きな比率を占めている人もいます。家を購入すればよほどのことがない限りは長年その場所に住むことになるため、立地は重要と考える人も多いのではないでしょうか。
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理想的な立地の物件を見つけることができ、庭でガーデニングもできると思い購入を決意しました。新築にはこだわりがなかったので、空き家を選びました。(50代女性)
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お金に余裕があまりなく空き家ならいくらか安く住めて良いと思ったし、別に新築にこだわりがあるわけではないので空き家を選んだ。(20代男性)
また、新築にこだわりがないため、立地や趣味を楽しめるか、金銭的な理由などの条件を満たせば空き家でも良いという人もいました。
購入した空き家を選んだ決め手は「価格(200万~400万円)」と「立地条件」
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実際に購入した空き家を選んだ決め手は、1位が「価格が予算に見合っていた」で2位が「立地条件が理想的だった」、3位が「周辺環境が良かった」です。アンケートによると200~400万円で空き家を購入したケースが多く、かなり安く購入できた人がいるとわかります。
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空き家を購入しようと思った理由と、購入した決め手がほぼ合致しているため、重視していた条件にあった家を購入できた人が多いようです。
実際に選んだ家は「複数の条件を満たす家」
実際に購入した空き家についてのコメントを見ると、複数の条件を満たす家を選んだ人が多くいるとわかりました。
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価格が予算範囲内で、スーパーやコンビニが近くて環境が良かった。(40代男性)
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立地条件と物件価格のバランスが最大の決め手でした。駅から徒歩10分圏内という好立地で、近隣には商業施設も充実しています。建物の基礎部分が良好で、必要最小限のリフォームで住める状態だったことも購入を後押ししました。(30代男性)
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安く買えたことと、南側道路で駅から徒歩9分の物件だったからです。(60代女性)
周辺の店舗や駅からの距離が理想的な上に、価格が予算に見合っていたという意見がありました。他には、老朽化が少なくきれいな状態だったことを決め手に挙げる人もいます。
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空き家と言っても築◯十年という家ではなく、築10年以内だったりする空き家もあったりしたので、自分が選んだ空き家は、特に室内が綺麗な状態でした。予算的にもこちらの望んでいたくらいだったので決め手となりました。(40代男性)
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住みやすい周囲環境があって日当たりも良くて、立地条件が理想的だった。また、築年数が経過していても老朽化が少なく、リフォームも含めた価格も見合っていた。(40代女性)
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街へのアクセスが良い。それでいて少し筋を離れて静かな土地なので過ごしやすいから。新築ではないが十分に綺麗だから(30代男性)
また、それぞれの意見を見ると予算にプラスして、他の条件を満たす家を選んでいる人が多いとわかりました。
購入後リフォームをした人は全体の約7割
購入後リフォームをしたかどうかを聞いた質問では、74%の人が「リフォームをした」と答えました。
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多くの人が空き家を購入後リフォームをしていますが、一方で約26%の人はリフォームせずそのまま住んでいるようです。
水回り及び家全体をリフォームした意見が多数
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リフォーム箇所は水回り及び家全体が多いようです。ランキングは以下のようになりました。
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家全体
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風呂
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トイレ
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キッチン
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外壁・屋根
水回りは経年劣化も早く、空き家を購入する際にはすでに設備が古くなっている可能性が高い箇所です。また、壊れていたり古すぎて使いにくいなどの欠点があると、日々の生活に支障をきたすこともあるため、水回りを重点的にリフォームする人が多いと考えられます。
一方、寝室や居室はある程度古くても、掃除さえすればとりあえず住むことは可能です。
そのため優先順位が低くなったのではないでしょうか。
リフォームにかかった費用は100~200万円かかった人が最も多い
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各回答に大きな差はありませんが100~200万円が一番多く、500万円までがボリュームゾーンとなっています。
200万円までなら水回りの交換を1~2箇所程度できることが多く、お風呂と洗面、トイレの交換やキッチンとトイレの交換などが可能です。設備のグレードによっては、水回りをすべて交換できるかもしれません。
また、500万円あれば水回りに加えて内装や外壁などの表面的なリフォームや、間仕切り壁の撤去などの簡単な間取り変更もできるでしょう。
大掛かりな間取り変更や建物の構造に関わるリフォームは1000万円近くすることがありますが、そこまでお金をかけている人は少ないようです。
9割の人が空き家を購入してよかったと思っている
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「良かった」と「どちらかといえば良かった」を合わせると、9割の人が空き家を購入して良かったと回答しています。空き家購入を後悔している人は少なく、空き家を購入して良かったと思う人が多いとわかりました。
空き家を購入して良かったことは「安さ」
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空き家購入に関して良かった点を聞いたところ、1番多い回答は「新築と比べて安価で購入できた」となりました。続いて多いのが「自分好みにリフォームできる」、「立地条件が良い」、「すぐに住むことができた」です。
空き家を選ぶ理由や購入した空き家の決め手も「安さ」が1番に挙がっていたことを考えると、やはり空き家の1番の魅力は安価であることがわかります。
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古い空き家だったので、かなり格安で購入できた。もちろん、リフォームが前提になりますが、それでもトータルでは安く済んだから(40代男性)
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土地代だけで、箱代はほとんど無料みたいな感じだったので安く買えました。(30代女性)
良かったと感じている人の意見を見ると、リフォームが前提だがそれでも安かったと喜ぶ人や、建物が古いためほぼ土地代だけで購入できたという人もいます。実際に、物件を200~400万円程度で購入した人が多く、空き家の価格はかなり安いとわかります。
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1000万円以上で購入した人も27%ほどいますが、それ以外の多くがほぼ土地代だけで購入しているようです。
また、理想通りのリフォームができたと喜ぶ声もあります。
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新築物件と比較して価格が3分の1程度で購入できました。また、リフォーム費用を含めても予算内に収まり、自分の理想とする間取りにカスタマイズできました。(30代男性)
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壁紙、照明、水回り等…自分達の手で好きなように出来たので愛着があります。(30代女性)
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もともと自分好みの家にリフォームするために安価な空き家を探していたので、希望通りの物件を購入できて良かった(20代女性)
理想の間取りにカスタマイズできたと喜ぶ声や、内装を自分たちの手でできたので愛着があるという声がありました。
また、自分好みの家にリフォームをするのが前提で安価な空き家を探した人もいます。
先述したように約7割の人が空き家購入後リフォームをしていますが、その内の多くの人がリフォームに満足しているのではないでしょうか。
空き家を購入して悪かったことは「老朽化」
一方、空き家を購入して悪かったことについても質問しました。
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1位は「思っていたよりも老朽化していた」で2位は「修繕などのランニングコストが嵩む」、3位は「設備が古いため大幅なリフォームが必要」となりました。
上位3つはすべて物件が古いために生じる不具合です。
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室内のリフォーム費用・工事は想定内でしたが、庭や外壁のリフォームは想定外の費用が掛かった(40代男性)
コメントを見てみると、室内だけでなく外壁や庭もリフォームが必要で想定外に費用がかかった人がいました。
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半リフォーム済み物件だったが、思っている以上の手抜き工事で後から自分たちでカーテンレールをつけたりと苦労した。(40代女性)
せっかく半リフォーム済の物件を購入したのに、手抜き工事のため後から追加で手を入れなければならず苦労した人もいます。
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経年劣化が進んでいるので給水管の破損やシロアリの害など生活を始めると至るところで不具合が発生する。(30代女性)
古い建物では、最初は修繕無しで住めてもその後住んでいく中で不具合が発生することもあります。長い目で見るとランニングコストが高くなってしまったという例もあるでしょう。
結局リフォームが高くついたという人は多いですが、中には自治体などの補助金制度を活用した人もいます。
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自治体の空き家リフォーム補助金制度を利用し、50万円の補助を受けることができました。(30代男性)
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空き家バンク活用促進事業補助金を利用し、リフォーム費用の一部を補助していただきました。(50代女性)
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自分好みにリフォームができ、さらに自治体から補助金が出て助かりました。(20代男性)
空き家をリフォームありきで購入する場合は、購入する物件所在地の自治体が補助金制度を設けているか、あらかじめ調べておくと費用を節約できるかも知れません。
購入前に老朽化具合を検査した人は1/4程度しかいない
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空き家購入の悪かった点について「老朽化」を挙げる人は多くいますが、事前に老朽化具合を検査した人は1/4程度しかいないとわかります。
さらに、コメントには以下のような人が多くいました。
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元々建設関係の仕事をしていたので、内覧の時に細かく見せてもらいました。また空き家になった理由も確認しました。(50代男性)
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老朽化していないか見た。じっくりと見ていないので後から思ったよりも老朽化していることに気付いた。(40代男性)
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内覧時、シロアリ被害が無いか、雨漏り、水回りを注意して見たがとてもキレイだった。(30代女性)
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いわゆる古民家に近い物件なので、物件自体の傾きや床下、屋根裏の状態は確認させてもらいました。(30代女性)
多くの人が自分の目で目視しただけで、プロに検査を依頼した人は意外に少ない印象です。
その結果、後で思った以上の老朽化具合に驚くことになったのかも知れません。
空き家についてチェックしたポイント1位は「室内の汚れ」
空き家についてチェックした箇所を聞いた質問では、以下の結果になりました。
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1番多いのは室内の汚れで、次に外壁の劣化をチェックした人が多いようです。
3位の「日当たりや風通し」も住んでいく上で重要ですが、老朽化が激しくなりがちな「水回り」を確認したのはおよそ13%と意外と少ない結果になりました。
室内の汚れはクリーニングや壁紙の張替えなどで済みますが、水回りが劣化しているとリフォーム費用も高額になります。
重要な「水回り」を見逃した結果、リフォームや修繕費が高くついたと後悔している人が多いのではないでしょうか。
リフォームで自分好みの家に住みたい人には空き家は最適
空き家は注文住宅や建売よりも安い上に、リフォームで自分好みの間取りや内装にできるのが魅力です。
ただし、思ったよりも老朽化が進んでいると思わぬ出費に繋がる可能性もあります。
空き家を購入する際には事前にホームインスペクションを実施して老朽化具合を明確にしておく、補助金について調べ、きちんと申請するなどの対策を取ると良いでしょう。
◆当調査の利用に関して
当調査のデータを引用・転載する場合には、「出典:イエコン(株式会社Clamppy)」と、URL(https://iekon.jp/column/vacant-house/32838)をご記載いただきますよう、お願いいたします。
【調査概要】
■調査名:空き家を購入した人向けのアンケート
■調査対象:全国の男女(計544名)
■調査方法:選択式・記述式のWEBアンケート
■有効回答人数:544名(回答率100%)
■調査期間:2024年11月26日~2024年12月9日
【会社概要】
社名:株式会社クランピーリアルエステート
本社所在地:東京都中央区築地2-10-6 Daiwa築地駅前ビル9階
代表者氏名:大江剛/寺田真吾
資本金:1億円
事業内容:共有名義不動産買取事業/訳あり相続不動産買取事業/不動産仲介事業(売買仲介)/不動産業者検索サイト「イエコン」の運営
会社ホームページ:https://c-realestate.jp
イエコン:https://iekon.jp/