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リーガルテックVDR AIの画面キャプチャ
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2025年2月17日 リーガルテック株式会社(本社:東京都、代表取締役:佐々木 隆仁)は、バーチャルデータルーム(VDR)「リーガルテックVDR」に、大規模言語モデル(LLM)を活用した生成AI「AI孔明」を統合したことを発表しました。本統合により、M&A、法務、金融、製薬、不動産などの分野におけるデューデリジェンスやコンプライアンス対応を劇的に効率化し、意思決定の迅速化を実現します。
■ 背景:情報爆発時代における意思決定の迅速化が求められる
近年、M&Aや大型プロジェクト、国際取引において、短期間で大量の文書を分析し、迅速に意思決定を行うことが求められています。しかし、契約書・財務レポート・規制文書などの審査には膨大な時間と人的リソースが必要でした。
「リーガルテックVDR × AI孔明」の統合により、これまで手作業で行っていた文書レビューやリスク分析をAIが自動化し、業務効率を飛躍的に向上させるとともに、より迅速かつ正確な意思決定を可能にします。
■ 「リーガルテックVDR × AI孔明」統合の主なメリット
本統合により、リーガルテックVDRは単なるデータ管理ツールから、インテリジェントな意思決定支援プラットフォームへと進化します。
1. LLM生成AIによるリアルタイム要約・解析
■ 契約書・財務報告書・規制文書を瞬時に要約
「この契約の主要リスクを教えてください」と質問すると、AIが重要条項を自動抽出。
これにより、M&Aや法務案件でのレビュー時間を大幅に短縮。
■ デューデリジェンス(DD)の迅速化
M&A
買収側が重要な情報を即座に把握し、意思決定を加速。
■ 業務負担の軽減
弁護士、会計士、アナリストなどが書類をすべて読む必要がなくなり、重要点だけを短時間で把握可能。
例えば、「この契約書のリスク要因を要約してください」と指示すると、AIがリスクポイントを抽出。
■ 要点整理で意思決定をサポート
例: 「この契約書の主要な義務条項を教えてください」
重要な義務、ペナルティ、リスクポイントが一目で分かる。
2. リアルタイムQ&Aで業務効率を最大化
■ ユーザーがVDR内のデータに関する質問を投げると、AIが即座に回答
ユーザーがVDR内のデータに関する質問を入力すると、AIが即座に回答。
•例:「この契約の重要なポイントを教えて」→ AIが主要条項やリスク要因を提示。
膨大な書類を読み込む必要がなくなり、作業時間を大幅に削減
■ チーム全体の業務効率を向上させ、意思決定のスピードを劇的に向上
3. 多言語翻訳でグローバル取引を加速
■ クロスボーダーM&A・国際取引の円滑化
日本語・英語・韓国語・中国語・フランス語・ドイツ語の6ヶ国語に対応。
海外の投資家やグローバル企業間でのデューデリジェンスを迅速化し、クロスボーダー取引を促進。
■ 外資系企業や多国籍チームの業務効率化
海外投資家が日本企業の財務情報をチェックする際、翻訳の時間を削減。
現地法に基づいたリスク評価も迅速に実施可能。
4. FAQ機能の搭載でナレッジ活用を最大化
■ ナレッジ共有の円滑化
■ VDR内のデータを基に、AIが自動でFAQを生成
「この契約書でよくある質問は?」と入力すると、AIがFAQを自動作成
チーム内の情報共有をスムーズにし、ナレッジの蓄積と活用を促進
M&A
5. ファイル形式変換機能でドキュメント活用を効率化
■ AIによるPDF・Officeファイル(Word、Excel、PowerPoint)相互変換
例: 「このPDFをWordに変換して編集可能にする」→ AIが即座に変換
· 監査・契約レビュー時に、必要なフォーマットへ簡単に変換し、業務効率を向上
6. VDRの使いやすさ向上
■ ナレッジ共有の円滑化
例: 「このM&A案件の概要をチームメンバーに共有するための要約を作成」
AI
■ ノンテクニカルなユーザーにも使いやすく
法務や財務の専門知識がないユーザーでも、AIに質問することで簡単に情報を取得。
7. 監査ログ・コンプライアンス対応の強化
■ 監査対応の迅速化
■ 規制対応を効率化
■ 意思決定の迅速化に直結するVDR×LLMの活用ポイント
機能 |
具体的な活用方法 |
迅速化される業務 |
契約書のリスク要約 |
重要条項やリスク要因を抽出 |
法務レビューの時間短縮 |
デューデリジェンス支援 |
財務データ・経営情報の要約 |
M&A取引の迅速化
|
リアルタイムQ&A |
「この契約で最も重要なポイントは?」などの質問に即回答
|
意思決定の正確性向上 |
多言語翻訳 |
多言語対応により国際取引のハードルを低減 |
海外案件のスピード向上 |
FAQ機能 |
過去の案件データを基にAIがFAQを生成 |
ナレッジ共有の効率化 |
ファイル形式変換 |
PDF・Officeファイル(Word, Excel, PowerPoint)の相互変換 ドキュメント編集・レビューの効率化 |
ドキュメント編集・レビューの効率化 |
監査ログ・コンプライアンス対応 |
VDR上のアクセス履歴・編集履歴を詳細に記録し、監査対応を簡素化 |
規制対応・監査業務の効率化 |
■ 企業の意思決定プロセスを変革
「リーガルテックVDR × AI孔明」は、従来のVDRが持つ「データ共有・管理機能」に加え、知的アシスタントとしての役割を果たし、ビジネスの意思決定を支援する画期的なシステムです。
M&A、法務、金融、製薬、不動産などの業界において、情報収集・分析の時間を大幅に短縮し、企業の競争力を向上させます。
■ 今後の展開
リーガルテック社は、今後もAI技術の進化を取り入れ、VDRのさらなる高度化と市場拡大を推進していきます。将来的には、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させるため、より高度なAI活用機能やブロックチェーンを活用した認証機能などの開発を進める予定です。
■ 結論
「リーガルテックVDR × AI孔明」は、情報管理の枠を超え、意思決定のインテリジェントアシスタントとしてVDRの未来を切り開きます。
これにより、企業は「より速く、より正確な意思決定」を実現し、競争優位性を確保することが可能になります。
これからのVDRは、単なるデータ共有ツールではなく、「戦略的意思決定を支援するAIプラットフォーム」として進化する。
リーガルテック社は、この変革の最前線に立ち、次世代のリーガルテック市場をリードしていきます。
■リーガルテック株式会社について
会社名: リーガルテック株式会社
設立: 2021年3月
資本金:2億4,000万円(資本準備金含む)
代表取締役社長: 佐々木 隆仁
企業理念: 知財の民主化、知財の創造と活用を通じて、イノベーションを育む知価経済社会を実現する
企業ビジョン:知財特化型AIリーガルテック企業
所在地: 東京都港区虎ノ門5-13-1 虎ノ門40MTビル4F
事業内容:
知的財産とリーガルテック分野において、最先端のAI技術を活用した多様なサービスを提供しています。プライベートAI特許管理システム「MyTokkyo.Ai」の提供をはじめ、知財ポータル「Tokkyo.Ai」の運営、知的財産の取引を支援する「IPマーケットプレイス」、オープンイノベーションを促進する「Innovationマーケットプレイス」を展開し、企業の知財戦略を強力にサポートしています。また、機密情報を安全に管理・共有できる「リーガルテックVDR」や、知財契約管理を効率化する「keiyaku.ai」、オンライン商標サービス、さらに知財判例・訴訟検索を可能にする「LegalSearch」を提供し、知的財産の管理・活用を総合的に支援しています。