月曜日, 1月 20, 2025
ホーム調査レポート中古マンション価格動向 2024年10~12月東京23区の築10年超の中古マンション価格が新築時の2倍超に

中古マンション価格動向 2024年10~12月東京23区の築10年超の中古マンション価格が新築時の2倍超に

不動産ビッグデータとAI等のテクノロジーを活用し、不動産マーケティングプラットフォームを提供する株式会社マーキュリー(本社:東京都新宿区 代表取締役:陣 隆浩、証券コード5025、以下「当社」)は、独自視点で不動産マーケットの動向を発信しております。今回は2024年第4四半期(10月~12月)の主要エリアの中古マンション価格動向をまとめました。

 

■全体概要

前期(2024年7~9月)比で価格はマイナス0.4~プラス10.6%、新築分譲時からの平均価格騰落率はマイナス0.7~プラス10.2ポイントでした。今回は名古屋市を除く5エリアで価格が上昇しました。平均騰落率が高いのは東京23区と大阪市で、ともに新築分譲時価格からの平均騰落率がプラス60%を超えています。前年同期(2023年10~12月)比で平均価格と平均騰落率が最も上昇したのは東京23区でした。築年数別で最も騰落率が高かったのは東京23区の築11~15年で平均騰落率プラス112.4%、次いで東京23区の築16~20年でプラス110.1%となり、23区の2つ築年数帯で平均騰落率がプラス100%(新築時価格の2倍)を上回りました。全体傾向としては、名古屋市で若干下落したものの、それ以外のエリアでは顕著な上昇傾向になりました。

 

 

東京23区の平均価格は1億2,141万円で前期比プラス9.6%(プラス1,064万円)、前年同期比はプラス34.8%(プラス3,137万円)でした。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス92.2%で前期比プラス10.2ポイント、前年同期比プラス37.4ポイントとなりました。

 

横浜市の平均価格は6,540万円で前期比プラス3.1%(プラス196万円)、前年同期比はプラス14.6%(プラス831万円)でした。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス42.4%で前期比プラス2.4ポイント、前年同期比プラス13.7ポイントとなりました。

 

川崎市の平均価格は6,601万円で前期比プラス6.7%(プラス412万円)、前年同期比はプラス5.3%(プラス333万円)でした。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス42.3%で前期比プラス5.9ポイント、前年同期比プラス11.0ポイントとなりました。

 

大阪市の平均価格は7,846万円で前期比プラス8.2%(プラス595万円)、前年同期比はプラス33.2%(プラス1,954万円)でした。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス66.9%で前期比プラス9.8ポイント、前年同期比プラス25.4ポイントとなりました。

 

京都市の平均価格は6,487万円で前期比プラス10.6%(プラス623万円)、前年同期比はプラス10.2%(プラス601万円)でした。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス43.5%で前期比プラス4.8ポイント、前年同期比プラス11.8ポイントとなりました。

 

名古屋市の平均価格は4,680万円で前期比マイナス0.4%(マイナス19万円)、前年同期比はプラス3.8%(プラス170万円)でした。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス6.8%で前期比マイナス0.7ポイント、前年同期比プラス2.6ポイントとなりました。

 

■地域別動向

東京23区

東京23区では全23区の半数近くとなる、千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、江東区、品川区、目黒区、世田谷区、渋谷区、豊島区の11区で平均価格が1億円を超え、千代田区と港区では平均価格が2億円を超えました。平均騰落率が最も高かった港区では新築分譲時プラス164.4%、2番目に高かった千代田区でも平均騰落率がプラス144.1%となり、上位の地域がプラス150%(新築時価格の2.5倍)前後の平均騰落率となりました。築年数別で最も騰落率が高かったのは千代田区の築16~20年で、平均騰落率がプラス255.3%(新築時価格の3.5倍)を超えました。区内のタワーマンションが騰落率の上昇をけん引しています。

 

横浜市

横浜市では、西区の平均価格が9,000万円を上回りました。平均騰落率も西区が最も高く新築分譲時プラス85.3%で、横浜市で唯一80%を上回りました。神奈川区の築5年以内、西区の築6~10年と築16~20年、中区の築5年以内では平均価格が1億円を上回りました。平均騰落率では神奈川区の築16~20年と西区の築11~15年、築16~20年で平均騰落率がプラス100%を超えました。みなとみらい地区をはじめとする沿岸部のタワーマンションが騰落率を引き上げる要因になっています。

 

川崎市

川崎市では、中原区が前期に引き続き平均価格8,792万円で最も高く市内でも突出しています。平均騰落率も中原区が最も高く新築分譲時プラス57.0%でした。築年別では幸区の築16~20年が平均騰落率プラス97.6%で突出しています。前期に引き続き、川崎駅周辺の大規模マンションの価格騰落率が突出していることが要因となっています。

 

大阪市

大阪市で平均価格が最も高かったのは北区の1億1,465万円で、市内で唯一平均価格が1億円を上回りました。平均騰落率も北区が新築分譲時プラス104.2%で最も高くなりました。梅田周辺のタワーマンションや大規模マンションの価格が新築時と比べて大きく高騰していることが要因です。

 

京都市

京都市では、上京区、中京区、東山区が平均価格9,000万円を上回りました。上京区、中京区、東山区は築10年以内で価格が1億円を越える物件が多く平均価格を押し上げています。平均騰落率が最も高かったのは中京区の新築分譲時プラス72.2%でした。

 

名古屋市

名古屋市では、最も高かった昭和区で平均価格が5,349万円、その他千種区、中村区、中区の計4区で平均価格が5,000万円台でした。平均騰落率が最も高かったのは東区で新築分譲時プラス13.7%となりました。名古屋市では、平均騰落率が東区、中区でプラス10%を超えたものの、その他は10区でプラス1ケタ台、4区でマイナスとなり、首都圏、関西圏と比べると、値上がりは少ない傾向にあります。築年数別で最も高かったのは、西区の築11~15年で平均騰落率50.0%でした。名古屋駅近くのタワーマンションが相場を大きく牽引しています。

 

・Realnetマンションサマリの新築マンションデータと中古流通マンションデータを基に騰落率を算出

・対象エリアにおいて2023年10月から2024年12月末に流通した流通時点における築年数が20年以内の中古マンションが対象

・投資用物件は除く

 

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■Realnetニュース

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当社は、1991年の創業以来「不動産ビッグデータ」を武器に、事業を展開してきました。

「Big Data × Technology で不動産の未来は私たちが動かす。」をビジョンとして掲げ、近年は従来のビッグデータに、AI等のテクノロジーを用いて不動産マーケティングプラットフォームを提供しております。

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会社名:株式会社マーキュリー

所在地:東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル42階

URL:https://mcury.jp/

代表取締役:陣 隆浩       

設立年月:1991年5月

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