不動産ビッグデータとAI等のテクノロジーを活用し、不動産マーケティングプラットフォームを提供する株式会社マーキュリー(本社:東京都新宿区 代表取締役CEO:陣 隆浩、証券コード5025、以下「当社」)は、独自視点で業界の動向を発信しております。
今回は、2023年以降に首都圏、東海、関西で中古流通したバス便マンションの値上がり率を調査しランキング形式でまとめました。
一般的にマンションの資産価値は、駅に近い程下がりづらい傾向にあると言われています。駅に近いと通勤通学の際の交通利便に優れ、加えて駅の周りには商業施設も多く生活利便が良いことも相まって(駅近マンションは)相対的に需要や流動性が高いことがその要因として考えられます。
一方でバス便マンションは駅からの距離が離れているため、駅に近いことによるメリットは享受できない一方で、駅近のマンションと比べて価格が安いことや住環境の良さなど、メリットも少なくありません。
そんなバス便マンションの中で価格が値下がりしづらいのはどんなマンションなのか、今回は2023年以降に首都圏、東海、関西で中古流通したバス便マンションの値上がり率を調査しランキング形式でまとめました。
■駅から都心部へのアクセスが良好
ランキングの上位を見ると、首都圏では三鷹、吉祥寺、関西では千里中央といった駅のマンションがランキングの上位に並んでいます。マンション自体はバス便であっても、最寄り駅から都心部までは乗り換え不要でアクセスできるなど、交通利便性が良好であることが要因の一つとして考えられます。
■緑豊かで瀟洒な環境
またランキング上位の駅は自然や緑も多く街並みが奇麗で成熟しています。葉山や茅ケ崎などは海にも近く、別荘地にも選ばれるような自然豊かで瀟洒な環境があり、こういった環境面も価格が下がりづらい要因と考えられます。
■ターミナル駅
川崎駅や横浜駅といったターミナル駅のバス便マンションも上位にランクインしています。たとえ駅までの距離は遠くても、駅に着いてしまえばターミナル駅周辺には大型の商業施設が充実しており、生活利便はもちろんのこと生活必需品以外の買い物も楽しめるといったメリットがあります。ターミナル駅のマンションは、他の駅と比べても駅から近いマンションの価値が下がりづらいこともあり、それに連動して駅から離れているマンションも価格が下がりづらいと考えられます。
■駅近と比べると値上がり率は低め
今回のバス便マンション全体の平均値上がり率は+4.8%で昨今のマンション市場全体の相場高騰と比べると高い数値とは言い難いものの、ランキング1位となった「フォルム葉山」の新築時+93.3%のように前述の環境面に秀でたマンションや、2000年代から2010年代前半までに竣工した販売価格が安い時代のマンション等、大きく値上がりしているマンションも数多くみられるのも事実です。
今回の調査で、バス便マンションは駅近マンションと比べると相対的に値上がり率という点では低めと言わざるを得ないものの、新築分譲時と比べて大きく値上がりしているマンションも数多く存在していることが分かりました。値上がりしているマンションの条件はそのまま値下がりしづらい条件にもなります。バス便マンションの購入を検討する際には値下がりしづらい条件を考慮に入れてみるのも良いかもしれません。
・Realnetマンションサマリの新築マンションデータと民間住宅情報会社の中古流通マンションデータを基に値上がり率を算出
・首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県)で1995年以降に新築分譲、関西(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県)で2002年以降に新築分譲、東海(愛知県、三重県、岐阜県)で2003年以降に新築分譲し、2023年1月から2024年4月末に中古流通した住戸が対象
※投資用物件は除く
【マーキュリーについて】
当社は、1991年の創業以来「不動産ビッグデータ」を武器に、事業を展開してきました。
「Big Data × Technology で不動産の未来は私たちが動かす。」をビジョンとして掲げ、近年は従来のビッグデータに、AI等のテクノロジーを用いて不動産マーケティングプラットフォームを提供しております。
これからも高品質なサービスを提供し続けることで、更なる顧客満足と事業の拡大を目指します。そして不動産ビジネスに関わるあらゆるステークホルダーの最良の選択の為に「確信」を届けてまいります。
【会社概要】
会社名:株式会社マーキュリー
所在地:東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル42階
代表取締役:陣 隆浩
設立年月:1991年5月