大建興産株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:髙田晋也)の集合住宅「Dita Decoller 海岸通」が、公益財団法人日本デザイン振興会より「2024年度グッドデザイン賞」を受賞しました。
大建興産株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:髙田晋也)がプロデュースした集合住宅「Dita Decoller 海岸通」が、2024年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。神戸市垂水区 賃貸集合住宅として初*の受賞です。
*大建興産株式会社調べ:グッドデザイン賞受賞ギャラリー(過去全ての受賞対象を公開)にて、2024年10月8日に確認
Dita Decoller 海岸通 (ディータ デコレ かいがんどおり・神戸市垂水区・賃貸集合住宅)
山と海に囲まれた神戸らしい敷地に建つ集合住宅です。本物件周辺には、北に六甲山や五色塚古墳、南に都市公園や瀬戸内海、西に淡路島や明石海峡大橋と、大きな自然や人工物が広がります。周辺環境の特色を活かしながら、街に対して、建築がどうあるべきかを検討しました。
庭や広場を余白として設け、周辺の緑地環境の一部となることを目指しました。また庭の手入れをワークショップへと展開し、住民同士や近隣の方や事業主との交流が生まれ、地域にとって開かれた場所となります。それぞれにとってニュートラルな居場所が生まれることで、地域の発展に繋がる事を計画しました。
審査委員評価コメント(全文引用)
賃貸集合住宅においては、ともすると管理や維持費削減のために、共用空間が疎かに扱われがちである。しかしこの作品は、あえて様々なスケールの庭を敷地全体に配置し、まるで庭を散策するように自らの住戸に至れるようにデザインしている。日々家に帰ることも出かけることも楽しくなるだろうし、道行く人にとっても心踊る風景が生まれたと感じられるだろう。この庭の持つ快適さは、各階のエレベータホールにも引き継がれ、風の抜ける共用部は、家の前庭のように感じられるに違いない。アーチ状のファサードも、風景を印象的に切り取り、バルコニーを家にとっての特別なものに仕立てていて魅力的である。
Scene
貴方は仕事から帰宅中です。今日も一日よく働きました。JR垂水駅で降車して徒歩約5分。
海のほど近くに建つマンション「Dita Decoller 海岸通」が、貴方の住まいです。周辺環境や部屋からの眺め、そして建物のデザインが気に入って、ここに住むことを選びました。
マンションの敷地に到着し、優しい光がこぼれるエントランスを目指します。アプローチの苑路を縁取る樹木が、夜風に揺れ、貴方に「おかえり」とささやくようです。
以前、マンションで開催された、庭の手入れのワークショップに参加して以来、ここの植物たちに貴方の愛着が深まったのかもしれません。
建物に入り、穏やかな照明が木目ルーバーの壁面を照らすエントランスホールを進んで行くと、中でもグリーンが出迎えてくれます。植栽のアプローチを通ってくる間に、貴方は少しリラックスができたようです。今夜はゆっくり疲れを取りましょう。明日の朝にはきっと、再び、貴方に新しいエネルギーが満ちていることでしょう。
Dita Decoller 海岸通|デザインについて
Design Point 01
敷地内に大小の庭や広場を設置し、大きな余白が生まれるように計画しました。余白を設ける為、建物自体を前面道路より約13mセットバックさせたことにより、周辺への影響も低減。
敷地内の大きな余白は、周辺環境の一部となり、街にも住まう方にも、バッファー(緩衝地) となるニュートラルな場所を創りました。
Design Point 02
共用部を半外部とし、内外の境界をあいまいにすることにより、周辺環境と連続したシークエンスとなりました。エントランスのガラスやタイルには、昼間は外部の植栽が、夜は照明が映り込み、内と外がひと続きとなります。内外が一体化した大きな庭と捉えることで、周辺環境との繋がりを示唆しています。
Design Point 03
明石海峡大橋の構造美や、砂浜の波打ち際のイメージから「R形状」をデザインモチーフとしました。曲線や曲面を意味する「R(アール)」は、建物に優美な雰囲気を演出できる形状です。
「Dita Decoller 海岸通」は、北側が山や住宅に、南側は海や商業施設に面しており、それぞれ異なるファサードデザインです。北側はRのマリオンを控えめにし、シンプルながら神戸らしく上品で凛とした姿を目指しました。南側は海から見える風景を意識し、港の賑わいを演出するべく、Rのマリオンを多く配置しています。また木目のルーバーを採用し、全体的に柔らかいイメージとしました。
環境と関係を育む「余白」のある暮らし
庭作りは庭師に参画してもらい、周辺環境を活かした庭を設けました。庭の手入れを住民、近隣住民、事業主も参加できるワークショップとすることで、庭の維持管理を通じて様々な方が交流できる仕組みとしました。
明石海峡大橋が見える7Fのルーフバルコニーや、1階の駐車場を「住民同士の交流のきっかけを生むために」住民が自由に使うことができる場所として開放したり、イベントやワークショップを行うことも可能です。
敷地内の大小の庭や広場を設けた「大きな余白」は、庭の樹々が大きく成長することで、集合住宅の庭というスケールを超え、周辺の緑地環境と一体となり、また街に開かれたこの場所は、環境や関係を育み、地域に根差した豊かな暮らしを与えてくれることでしょう。
構造について
地震時のねばり強さを高める為、重要な構造体である柱の帯筋は、継ぎ目部分を溶接した溶接閉鎖型を採用。躯体構造は強固な鉄筋コンクリート造として地震に耐える構造を実現しています。
内装について
奇数階と偶数階及び1Rと1LDKで仕上げを選定。奇数階は神戸らしく上品でいてシンプルでモダンなイメージ。偶数階は西海岸風でしっかりと素材感を表現した仕様としました。
垂水駅周辺エリアについて
現在、神戸市が「~生まれ変わる海辺のまち~」として、垂水駅周辺の公共・公益施設の再配置を行っています。(駅広場のリニューアル、駅前に「新垂水図書館」が移転新設、垂水児童館オープンなど。※神戸市サイト参照)そのほか、「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」 が2024年11月にグランドオープン予定(※三井不動産株式会社サイト参照)など、ますます魅力を増していくことが予想されるエリアです。
また垂水区は、南海トラフ巨大地震に伴う津波(1000年に1度レベル)への対策が2023年3月に完了。「人の住む区域は浸水しないと想定」と神戸市が発表しています。(※神戸市サイト参照)
本物件「Dita Decoller 海岸通」は、JR山陽本線/垂水駅から徒歩約5分と、駅にほど近く、生活を彩る各施設へのアクセスも良好なロケーションにございます。
Dita Decoller 海岸通 紹介動画
物件概要
物件名称 Dita Decoller 海岸通(ディータ デコレ かいがんどおり)
所在地 兵庫県神戸市垂水区海岸通4番35
構造規模 鉄筋コンクリート造 7階建
戸数 29戸(1LDK・13戸、1R・16戸)
敷地面積 540.64㎡
建築面積 238.71㎡
延床面積 1210.77㎡
最高高さ 21.62m
竣工年月 2024年3月
事業主 大建興産株式会社 髙田晋也 + 戸田勝
設 計 株式会社コホーネス 帖佐陽師 + 山本悟史
建 築 色・フウキ特定建設工事共同企業体 近藤武憲
型 枠 株式会社上垣建設 上垣智紀 + 奥平弥
鉄 筋 宮本鉄建工業株式会社 宮本博志
設 備 ケイ・エフ・エス 黒田昭洋
電 気 株式会社マエデン 前田勇二 + 松本智和
植 栽 Garden design office 萬葉 北谷知之 + 菱沼雄介
タイル ダントータイル株式会社 牟田滋広
照明計画 大光電機株式会社 石堂伸悟 + 太田萌香
写 真 有限会社エヌ・フォトワークス 永坂智直
グッドデザイン賞とは
1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。
受賞のシンボルである「Gマーク」は、優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
大建興産株式会社について
関⻄圏エリアを中心に新築戸建分譲・注文住宅、不動産投資事業など地域密着の不動産事業を展開してきました。大建興産が創業60年以上で培った経験と独自のネットワークを活用し、収益不動産の計画・施工、物件の運用・売却まで、トータルで企画プロデュースいたします。
人に寄り添い、地域に密着。人の想いをつなぐサポートを。
大建興産株式会社は、持続可能な社会の実現に向けて、地域を元気にする“街づくり”に貢献します。
大建興産株式会社
所在地 :兵庫県神戸市中央区御幸通8丁目1番6号 神戸国際会館16階
【東京Office】東京都港区海岸1丁目2番20号 汐留ビルディング3階
設 立 :1970年(昭和45年)8月
代表者 :代表取締役社長 髙田晋也
資本金 :6,000万円
事業内容:新築戸建分譲事業、収益不動産事業、注文住宅事業、
既存住宅再生事業(リノベーション)、不動産仲介業、不動産管理業
投資不動産HP:https://daiken-k-property.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/daiken_kosan/
TikTok:https://www.tiktok.com/@daikenkousan3730